また、今日から新しいお題に挑戦です。
お題はまた @.HERTZ様のところから「台詞で10のお題Ⅰ」をお借りしています。
定時を数時間過ぎ、明かりがないと文字が見えなくなってきた時間。
執行のとある一室から明かりが漏れている。
月末や国を挙げての祭りの数日前なら仕事が立て込んでいたり、当日早く帰りたい為に前倒しで仕事をする人も少なくないのでこの時間はまだまだ人が居てもなんら不思議ではない。
しかし、今は月の中頃。よほどの仕事がないものでなければこの時間まで残っているはずがない。
そのよほどの仕事を片付けた朱殷はその部屋に居るであろう人物に心当たりがあった。
中に入ってその人物を確認すると、やはり人のよさそうな男が一人机に向かっている。
その男はこの執行の右臣・香律であった。
「香律様、令明様はとっくに帰られましたよ?」
そう朱殷が言うと、香律は困ったように笑顔を浮かべるだけでまたすぐに仕事を再開しだす。
朱殷はため息をついて、何かお手伝いできることは?とやや強引に香律の仕事を手伝い始めた。
「香律様、仕事に終わりは無いんですよ?ある程度妥協も必要です」
(毎日毎日、仕事をこんなに溜め込んで・・・令明様は令明様で早く帰るし。そもそもこの仕事、藍絹様の仕事じゃないのか!? )
ふと、我に返った朱殷自身毎日、香律の仕事を手伝っていると。
「・・・・俺、馬鹿じゃねえの?」
お題はまた @.HERTZ様のところから「台詞で10のお題Ⅰ」をお借りしています。
定時を数時間過ぎ、明かりがないと文字が見えなくなってきた時間。
執行のとある一室から明かりが漏れている。
月末や国を挙げての祭りの数日前なら仕事が立て込んでいたり、当日早く帰りたい為に前倒しで仕事をする人も少なくないのでこの時間はまだまだ人が居てもなんら不思議ではない。
しかし、今は月の中頃。よほどの仕事がないものでなければこの時間まで残っているはずがない。
そのよほどの仕事を片付けた朱殷はその部屋に居るであろう人物に心当たりがあった。
中に入ってその人物を確認すると、やはり人のよさそうな男が一人机に向かっている。
その男はこの執行の右臣・香律であった。
「香律様、令明様はとっくに帰られましたよ?」
そう朱殷が言うと、香律は困ったように笑顔を浮かべるだけでまたすぐに仕事を再開しだす。
朱殷はため息をついて、何かお手伝いできることは?とやや強引に香律の仕事を手伝い始めた。
「香律様、仕事に終わりは無いんですよ?ある程度妥協も必要です」
(毎日毎日、仕事をこんなに溜め込んで・・・令明様は令明様で早く帰るし。そもそもこの仕事、藍絹様の仕事じゃないのか!? )
ふと、我に返った朱殷自身毎日、香律の仕事を手伝っていると。
「・・・・俺、馬鹿じゃねえの?」
台詞で10のお題Ⅰ / 1.馬鹿じゃねえの?
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